花屋の値付け:原価・掛け率・利益率
フラワーアレンジの値付けの考え方。押さえるべき4つの数字、マークアップと利益率の換算表、見積もりのたびに確認したい2つのこと、行事前の値上がりが利益率に与える影響の計算例。
ポイント
- 利益率=(価格−原価)÷価格。原価の3倍で売れば利益率は67%です。
- 利益率35%未満は薄すぎます。材料費が価格の30%未満なら、質を上げる余地があります。
- バラが3倍になると、価格を変えなければ、例の花束の利益率は60%から12%に下がります。
4つの数字
- 価格
- お客様の予算。予算がないときは、各花材の小売価格の合計。
- 原価
- 単価×本数を、レシピ全体で合計したもの。
- 利益
- 価格−原価。マイナスになることもあります。
- 利益率
- 利益÷価格。
マークアップと利益率の換算
| 原価に対する倍率 | 利益率 | 価格に占める原価の割合 |
|---|---|---|
| 1.5× | 33% | 67% |
| 2× | 50% | 50% |
| 2.5× | 60% | 40% |
| 3× | 67% | 33% |
| 3.5× | 71% | 29% |
| 4× | 75% | 25% |
| 5× | 80% | 20% |
見積もりのたびに確認したい2つのこと
- 利益率が価格の35%未満:人件費、家賃、ロスを考えると薄すぎます。
- 材料費が価格の30%未満:花材の質を上げるか、本数を増やす余地があります。
つまり、材料費が価格の30%〜65%に収まっているのが健全な範囲です。
行事が見積もりに与える影響
ふだんの材料費が20(うちバラが12)で、50で売っている花束を考えます。利益率は60%です。バレンタインデーの前、バラの卸値は通常の2〜3倍になるのが一般的です。
| バラの価格 | 材料費 | 元の価格50のままの利益率 | 利益率60%を保つのに必要な価格 |
|---|---|---|---|
| 通常 | 20 | 60% | 50 |
| 2× | 32 | 36% | 80 |
| 3× | 44 | 12% | 110 |
各行事の値上がり幅と仕入れ時期:行事別・花の価格カレンダー
納品前のフラワーアレンジメント確認リスト · Floreboard の料金 · Floreboard の使い方
よくある質問
値入率(マークアップ)と利益率(マージン)の違いは?
マークアップは価格÷原価、利益率は利益÷価格です。原価の3倍で売れば利益率は67%、2倍なら50%です。
花屋は花にどのくらい上乗せすればよいですか?
唯一の正解はありません。多くの店は生花で仕入れ値の2〜3倍を出発点にし、人件費、家賃、ロス、地域の競合に合わせて調整します。結果は利益率で確認します。Floreboard は、利益率が35%を下回るとき、または材料費が価格の30%に満たないときに注意を表示します。
利益率はどこから低すぎますか?
Floreboard は、利益が販売価格の35%を下回ると注意を表示します。人件費、家賃、配送、ロスもそこから出さなければならないからです。
バレンタインデーの値付けはどうすればよいですか?
バラの卸値は通常の2〜3倍になるのが一般的です。行事価格で見積もり、約21日前に価格を押さえて仕入れ、値上がりしていない花を中心にしたデザインも用意します。
価格はお客様の予算から決めるべきですか、花材から積み上げるべきですか?
どちらでもかまいません。予算があるなら、利益が残る材料費に収まるようデザインします。予算がなければ、一本ずつの小売価格を合計します。Floreboard はどちらにも対応し、いずれの場合も原価・利益・利益率を表示します。